子供の頃の夢だった。

僕は子供の頃、ダリと恐竜とシロナガスクジラが大好きだった。恐竜はフィギュアから図鑑にいたるまでを親が許す限りに買いまくり、お気に入りの恐竜はブロントサウルス(アパトサウルス)だった。その後様々な恐竜にも興味を持ち、大ファンになったりもしたけど、結局一番始めにハマったのはコイツだった。ちなみにこの恐竜、ブロントサウルスという名前で有名になり、その名も雷竜という意味だった。しかし、その語の発掘で完全な化石が発掘され、今までのブロントサウスの化石の頭部はカマラサウルスの物だったことが判明。結局ブロントサウルスは全く別物という扱いになり、アパトサウルスという名前に改名。当時の僕にはとてもショックだった。それだけ僕にとっての雷竜という雷のような地しびき..という名前の由来は重要だった。ちなみにアパトサウルスとは騙すトカゲという意味。ブロントサウルスに対して迷惑な名前だ。

そしてダリ。これは何でか僕の親が画集を見せてくれて知った。「燃えるキリン」と「ザクロの前を一匹の蠅が飛んだ...etc」が大好きで、中でもダリの描く引き出し人間は僕の目には恐竜のような大きくて不思議でカッコイイ印象を持った。祖母に頼んでいつも鉛筆で広告の裏の白紙に模写をしてもらい、それを大切に持っていたりした。今となるとダリの絵を観てもさほどの面白さは感じられない(それだけ自分が理屈的?)が、当時はやはり年齢も一桁でピュアな心もあったからか、純粋に絵を楽しんでいた気がする。

最後にシロナガスクジラ、動物図鑑をみればわかるとうり、一番巨大な生物というとクジラだ。シロナガスクジラは33メートルある。色もとてもキレイだし、ブロントサウルスと何か共通する物があった。これはもちろんフィギュアも購入し、風呂に入るときはいつも一緒だった。しかし、サイズは15センチほどの小さな物で、お腹にAAAとAが三つ三角形を描くようなロゴが入っていたのを覚えている。中国製で、ビニールでできていた。意外と出来はよかったのは覚えている。今のフィギュアのように繊細な作りではなかったが、なかなか全体像はきちんとした物だった。当時の僕には十分の出来だ。気持ちもう少し大きなサイズの物が欲しかったのだが。

写真はアパトサウルスと「燃えるキリン」の「引き出し人間」のフィギュア。引き出し人間のフィギュアはある友人からもらった。前から欲しかったのでメチャメチャ嬉しかった。